猫を飼っているとけっこう苦戦するのが『猫の爪切り』です。
飼い主さん
ねこ
猫の爪切りは必要?
家猫だから爪切りは必要ないんじゃない?と思われるかもしれませんが、猫の爪はかなり鋭く、人間の皮膚程度であれば簡単に傷つけてしまいます。
さらに猫の爪から細菌に感染してしまうことで『猫ひっかき病(wiki)』という症状を引き起こす場合もあるので注意したいところです。
他にも爪自体が引っかかりやすい構造になっているので、壁やソファーなどの家具や布を傷つけたり破ったりしてしまう事もよく起こってしまいます。
ですので、『家猫だからこそ』さまざまな無用なトラブルを防ぐためにも定期的に爪とぎをしてあげた方が安全といえます。
猫の爪切りの種類は?どんなものを選べばいい?
猫の爪切りは大きく分けて『ハサミ型』と『ギロチン型』があります。人間用の爪切りでも代用できなくもないですが、慣れていないと爪を割ってしまったりと危険なので専用のものを使用した方がよいです。
どちらも切れ味が良い物を選びましょう。切れ味が良いと間違って皮膚を傷つけたりしてしまわないか心配になるかもしれませんが、逆に切れ味が悪いと猫ちゃんに振動が伝わったり、何度も切るハメになるので猫ちゃんにとってトラウマの原因になってしまいます。
「爪切り=トラウマ」と記憶されると後々とてもやっかいなので、スパーンと切って手短に終わらせてあげましょう。
ギロチンタイプ
ギロチンタイプとは輪っかの中心に爪を入れて切るタイプのものです。
普通に伸びている爪を切るのならこのタイプが安全で使いやすいです。少し大きいので猫ちゃんが警戒してしまうという難点がありますが、力もさほどかからず慣れればとても便利です。
こんな猫ちゃんにオススメ
- 爪が硬い猫ちゃん
- 爪切りに時間がかけられない猫ちゃん(怒りっぽい)
- 巻き爪ではない猫ちゃん
私がオススメするのはこれ。ちょっと物々しい(ネーミング含めて)ですが、獣医さんも使ってる方が多くて切れ味がスゴいです。犬用との記載がありますが猫でもOKです。
はさみタイプ
おもに老猫などで巻き爪になってしまいがちな子や2枚爪になってしまっているときなど、繊細にカットしたい場合のためにハサミタイプも1本用意しておくと良いでしょう。
飼い主さんや猫ちゃんにとってはこちらの方が使いやすい場合もありますね。
あとギロチンタイプはそこそこ大きいので子猫のうちははさみタイプの方が使いやすいと思います。
こんな猫ちゃんにオススメ
- 子猫
- 怖がりな猫ちゃん
- 巻き爪の猫ちゃん
はさみタイプはどれを買ってもそんなに違いはないと思いますが評価の高かったものはこちら。
できれば2人でやると簡単
猫ちゃんの爪切りは猫ちゃんの性格もあるんで、必ずしもうまくいくかどうかわかりません。
怒りっぽい猫ちゃんや警戒心の強い猫ちゃん、そもそも抱っこや拘束されるのがキライな猫ちゃんなどは爪切りをとても嫌がります。
最も確実なのは『2人がかり』で爪を切ることです。
1人が猫ちゃんをなでてあげたりおもちゃを使って気をそらしつつ、もう1人が素早く爪を切るのが理想の爪の切り方です。
猫の爪切りは2人でやれば失敗も少なく比較的安全に爪切りができます。
1人で猫の爪を切る場合は?
とはいえ、1人で猫を飼っている場合でも爪を切らなければいけませんよね?
そんなときには以下の方法を試してみましょう。
1人で猫の爪を切るとき
- リラックスしているときや眠いときに切る
- 目隠しして切る
- 首の後ろをつかみながら
- 洗濯ネットに入れて切る
リラックスしているときや眠いときに切る
猫ちゃんが興奮しているときはなかなか切らせてくれませんよね。
爪を切ろうとして「シャーッ」ってされたりなんかしたら豆腐メンタルの私はうろたえてしまいます。。
しかも爪切りが猫ちゃんのトラウマになってしまうと、その後もなかなか切らせてくれなくなるんで、最大限注意したいところですよね。
猫ちゃんの爪を切るときはなるべくリラックスしているとき(食後や眠そうにしているとき)を狙いましょう。
頻繁に動き回っているときやおなかが空いてるときなんかにすると確実に嫌がられます。
甘えてきているときにすかさず抱きかかえてサクッと切ってしまえると良いですね。
目隠しして切る
猫には『目隠しするとなぜかおとなしくなる』という習性があるそうです。
その修正を利用した猫の爪切り補助具として「もふもふマスク」という商品があります。
目隠しをしながら口も塞いでくれるので、噛まれる心配もなく安全です。
タオルなんかでも代用できますね。ちなみにウチの子にタオルを試してみたところめちゃくちゃ嫌がってムリでした。笑
首の後ろをつかみながら
猫は「首の後ろをつかまれるとおとなしくなる」習性があるそうです。
とはいえこの方法だと1人で猫の首を掴みながら切るのはムリなので、やはり2人以上は必要になります。
⬇️参考までに1人でトライしている動画も見つけたので載せておきますw(洗濯ばさみはちょっと抵抗あるな〜😅)
洗濯ネットに入れて切る
猫は狭い場所を好むので、どうしても爪を切らせてくれない場合は『洗濯ネット』に入れると良いそうです。これは獣医師の方も推奨しています。
たとえばお医者さんに連れて行かれるのをどうしても嫌がる猫ちゃんや、災害時に救出された猫ちゃんは洗濯ネットに入れて落ち着かせるそうです。
密封できて値段も安いし、呼吸を妨げることもないですしね。
洗濯ネットに入れたら編み目の隙間から出た爪を切りましょう。できれば洗濯ネットも粗目のものが良いですね。
⬇️参考まで猫ちゃん洗濯ネットの動画を…
猫の爪の切り方
猫の爪の切り方に関しては、動物病院のこちらの動画が参考になります。
爪切りに疲れたら病院へ…
それでも猫ちゃんが暴れてしまってどうしても爪切りが難しいよ〜…という人は動物病院に行くのもひとつの手です。
動物病院に行けば爪を切ってくれますし、爪の切り方も丁寧に教えてくれる場合が多いです。
ついでに予防接種や健康診断も同時に受けると良いですね。
爪を放置しておいても猫ちゃんにも飼い主にも良くないので
猫の爪切りトレーニングはあせらずゆっくりと
猫ちゃんが爪切りを嫌がるかどうかは正直言って猫ちゃんの性格によります。
特に野良出身の猫ちゃんとかだと、体を触られること自体を嫌がる猫ちゃんも多いので、猫ちゃんを安心させながらゆっくりじっくり行いましょう。
押さえつけて切ったりしてしまうと爪切りに対して恐怖心が出てしまうので、信頼関係を作りつつ徐々に慣らしていくのがオススメですよ。
爪切り終了後はおやつやご褒美を与えるなどしつつ、じっくり腰を据えて長い目で見てトレーニングしていくのがよいですね。
爪を切ってあげたら爪とぎはいらない?
猫は常に爪を研いでいるので、爪とぎがあったら爪切りはいらない?と思う方もいるかもしれませんね。
また逆に爪切りを定期的にしているから爪とぎはいらない?と思うかもしれません。
しかし「爪切り」と「爪とぎ」は別物なんです。
猫にとって爪は生活を支える重要な「道具」でもあるので、常に磨いて手入れする必要があります。
特に猫の爪は2重構造になっていて、古くなると外側の爪が剥がれ落ちて内側から新しい爪が出てくるという構造になっています。
そのため猫は爪とぎによって古い爪と新しい爪を入れ替えているんです。
他にも爪とぎにはマーキング的な意味合いやストレス解消、気分転換など様々な意味をもちます。
爪切りが必要なのは人間と生活する上で必要だからです。
爪が伸びていると意識していなくても人間を傷つけてしまったり、家具やカーテンなどを破ったり傷つけたりしてしまいます。
もちろん、それでもいいよという飼い主さんもいるかもしれませんが、室内飼いの猫ちゃんは野生の猫と比べて爪を使う機会が少ないので、伸びすぎて自分自身を傷つけてしまう可能性もあるのです。
そのため室内飼いをするのであれば、爪は適切にケアしてあげた方が良いでしょう。
爪が尖ってないから、爪が短いからといって、猫ちゃんがストレスに感じたり不便に感じることはないので安心してケアしてあげてください。
オススメの爪とぎ