「保護猫を家族に迎えたい!」保護猫の引き取り条件や注意点をくわしく解説します

猫ちゃん

「猫を飼いたい」そう思ったときに思い浮かべるのは、ペットショップやブリーダーさんかもしれません。

または人から譲ってもらう、野良猫を拾う、などの方法もありますが、最近増えているのが「保護猫を迎える」という選択です。

最近は芸能人の中にも保護猫を引き取って大切に飼っていらっしゃる方が増えてきています。

ここでは、「どうすれば保護猫を引き取ることができるのか」、「保護猫を引き取るときに注意すべき点」について、くわしく説明していきます。

「保護猫」を引き取るという選択

保護猫を引き取る大きなメリットは、いま世界中で問題となっている「劣悪な状態で飼育されたり、殺処分される不幸な猫」を減らすことができることです。

海外ではショップでの生体販売を禁止する動きも!?

目力猫イギリスで生後6ヵ月未満の「子犬と子猫」が販売禁止 に!日本ではどうなるの!?

すべてがそうではありませんが、悪質なペットショップの存在も常々問題となっている昨今なので、保護猫という形でお迎えしたいというニーズが高まるのも自然な流れだと思います。

保護される猫の年齢は生まれたての子猫から、生後5,6ヶ月の猫、5歳以上の猫などさまざまなので、子猫からしっかり面倒をみたいという選択ももちろん可能です。

芸能人でも「保護猫」をお迎えする人が増えています

芸能人のなかにも、保護猫を引き取って大切にかわいがっている方が多くいます。

動物愛護活動をしている杉本彩さんをはじめ、柴咲コウさん、石田ゆり子さん、坂本美雨さんも保護猫を家族にしています。

ダレノガレ明美さんやローラさんも保護猫をひきとって家族としてお迎えしている上、保護猫の活動にも力をいれています。お笑い芸人のサンシャイン池崎さんは、2匹の保護猫を引き取って話題になりました。

 

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水も滴るいい風神。 #猫 #猫の森 #風神雷神

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保護猫を引き取る方法は?

保護猫の引き取り方といっても、様々な方法があります。

保護猫を引き取る方法

  • 自治体や動物保護団体による譲渡会
  • ボランティア団体からの引き取り
  • 保護猫カフェで引き取る
  • ネットの里親募集サイトで引き取る
  • 動物病院で保護された猫を引き取る

自治体が開催する譲渡会に行く(行政・動物保護団体など)

自治体や動物保護を行っているボランティア団体などが開催する「譲渡会」で猫を引き取る方法です。

例えば東京都では東京都動物愛護相談センターで犬や猫の譲渡事業を行っています。東京都の動物愛護相談センターや、東京都に登録されたボランティア団体に保護されている犬や猫が譲渡の大将になります。

参加の注意点としては譲渡会の前に講習を受ける必要があり、譲渡会に参加するには予約も必要です。

譲渡会の日程などは、HPや広報に掲載されます。月に1回など定期的に開催している自治体もあるので、興味がある方は問い合わせてみましょう。

全国の動物愛護センターまとめ

北海道 札幌市動物管理センター 〒063-0869 札幌市西区八軒9条東5-1-31 011-736-6134
旭川市動物愛護センター(あにあまる) 〒070-8525 北海道旭川市7条通10丁目 0166-25-5271
青森県 青森県動物愛護センター 〒030-8570 青森市長島1-1-1 0177-34-9213
岩手県 岩手県動物愛護センター(準備中)
秋田県 秋田県動物管理センター 〒010-8570 秋田県秋田市山王四丁目1番1号 018-860-1111
山形県 山形県(犬・猫の飼い主探し掲示板) 〒990-8570 山形市松波二丁目8-1 023-630-2211
宮城県 宮城県動物愛護センター 〒981-3326 黒川郡富谷町明石字下向田69-4 022-358-7888
仙台市動物管理センター(アニパル仙台) 〒983-0034 仙台市宮城野区扇町6丁目3番3号 022-258-1626
福島県 福島県動物愛護センター(ハピまるふくしま) 〒963-7732 田村郡三春町大字上舞木字向田17番 024-953-6400
茨城県 茨城県動物指導センター 〒309-1606 笠間市日沢47 0296-72-1200
栃木県 栃木県動物愛護指導センター 〒321-0166 宇都宮市今宮4-7-8 028-684-5458
群馬県 群馬県動物管理センター 〒370-1103 佐波郡玉村町樋越305-7 0270-75-1718
埼玉県 埼玉県動物指導センター 〒360-0105 埼玉県熊谷市板井123 048-536-2465
千葉県 千葉県動物保護指導センター 〒263-0054 千葉市稲毛区宮野木町445-1 043-258-7817
(財)千葉県動物保護管理協会 〒260-0854 千葉市中央区長洲2-22-6 043-221-2364
東京都 東京都動物愛護相談センター 〒156-0056 世田谷区八幡山2-9-11 03-3302-3567
いたばしく ワンニャンバンク 〒173-0004 板橋区板橋2-61-7 03-3579-2332
神奈川県 神奈川県動物保護センター 〒259-1205 平塚市土屋401 0463-58-3411
川崎市動物愛護センター 〒213-0025 川崎市高津区蟹ヶ谷119 044-766-2237
横須賀市動物愛護センター 〒237-0062 横須賀市浦郷町5-2931 046-869-0040
静岡県 静岡県動物管理指導センター 〒431-1102 浜松市西区大山町3551-1 053-437-0142
新潟県 新潟県動物愛護センター 〒940-2035 長岡市関原町1丁目2663-6 0258-21-5501
下越動物保護管理センター 〒957-0000 新発田市大字奥山新保430 0254-24-0207
中越動物保護管理センター 〒940-0822 長岡市柿町1574中越動物保護管理センター 0258-34-1416
上越動物保護管理センター 〒943-0000 上越市大字中正善寺字下川原1340 0255-25-9263
長野県 長野県動物愛護センター 〒380-8570 長野県長野市大字南長野字幅下692-2 026-232-0111
山梨県 山梨県動物愛護指導センター 〒409-3812 中巨摩郡玉穂町乙黒1083 055-273-5034
滋賀県 滋賀県動物保護管理センター 〒520-3252 滋賀県湖南市岩根136-98 0748-75-1911
岐阜県 岐阜県動物愛護センター 〒501-3781 美濃市片知593 0575-34-0050
京都府 京都府動物愛護センター 〒601-8103 京都市南区上鳥羽仏現寺町11番地 075-671-0336
大阪府 アニマルハーモニー大阪(動物愛護管理センター) 〒583-0862 大阪府羽曳野市尺度53番地の4 072-958-8212
おおさかワンニャンセンター 〒559-0021 大阪市住之江区柴谷2-5-74 06-6685-3700
東大阪市動物指導センター 〒578-0921 東大阪市水走3-12-32 072-963-6211
堺市動物指導センター 〒590-0013 堺市東雲西町1-8-17 072-228-0168
兵庫県 兵庫県動物愛護センター 〒661-0047 尼崎市西昆陽4-1-1 06-6432-4599
神戸市動物管理センター 〒651-1102 神戸市北区山田下谷上字中一里山14-1 078-741-8111
姫路市動物管理センター 〒670-0821 姫路市東郷町1451-3 0792-81-9741
奈良県 中和保健所動物愛護センター 〒633-2112 奈良県宇陀市大宇陀小附89 0745-83-2631
和歌山県 和歌山県動物愛護センター 〒640-1251 海草郡野上町国木原372 073-489-6500
鳥取県 鳥取県動物愛護センター 〒680-8570 鳥取県鳥取市東町1丁目220 0857-26-7593
岡山県 岡山県動物愛護センター 〒700-0824 岡山市内山下2-4-6 086-226-7334
広島県 広島県動物愛護センター 〒729-0413 豊田郡本郷町南方8915-2 0848-86-6511
山口県 山口県動物愛護センター 〒753-0000 山口市大字陶字郷943-12 083-973-8315
徳島県 徳島県動物愛護管理センター 〒771-3201 名西郡神山町阿野字長谷333 088-636-6122
愛媛県 愛媛県動物愛護センター 〒791-0133 松山市東川町乙44-7 089-977-9200
高知県 高知県中央小動物管理センター 〒780-8021 高知市孕東町56番地 088-831-7939
福岡県 (財)福岡県動物愛護センター 〒811-3135 古賀市小竹131-2 092-944-1281
大牟田市動物管理センター 〒836-0824 大牟田市大浦町14 0944-52-7493
北九州市動物愛護センター 〒 803-0801北九州市小倉北区西港町24-7 093-581-1800
福岡市動物愛護管理センター 〒810-0001 福岡市中央区天神1-8-1 092-711-4273
佐賀県 佐賀県犬猫譲渡センター(いっしょけんね) 〒843-0024 佐賀市城内1丁目1-59武雄市武雄町富岡12724-4 0952-25-7077
長崎県 長崎県動物愛護情報ネットワーク 〒850-8570 長崎市尾上町3-1 長崎県 県民生活部 生活衛生課 095-895-2364
熊本県 熊本県動物管理センター 〒862-0931 熊本市戸島町22591 096-380-3310
熊本市動物愛護センター 〒861-8045 熊本市東区小山2丁目11-1 096-380-2153
大分県 大分県動物愛護センター(準備中) 097-506-3054
宮崎県 みやざき動物愛護センター 〒880-0805 宮崎市橘通東2-10-1 0985ー26ー7077
鹿児島県 鹿児島県動物愛護センター 〒899-5105 霧島市隼人町小田1493-1 0995-44-6301
沖縄県 沖縄県動物愛護センター 〒901-1200 島尻郡大里村字大里2000 098-945-3043

ボランティア団体から引き取る

ボランティア団体の譲渡会はあらかじめ連絡が必要なところもありますが、必要がないところもあるので事前に確認しましょう。

サイトから申し込んだり、電話をしたりすることで連絡がとれます。

ただし団体によっては、捨て猫などの防止のため住所は非公開にしているところも多くあることを知っておきましょう。

保護猫カフェから引き取る

最近増えているスタイルが保護猫カフェです。

保護猫カフェで実際に猫と触れ合い、遊びながら気になる猫がいたら、スタッフに伝えることで引き取る手続きが始まります。

すぐに飼い主になれるわけではなく、譲渡条件がいくつか設定されているうえ、お試し飼育期間などを設定しているカフェがほとんどです。

里親募集サイトで申し込む

インターネット上には猫の里親を募集しているサイトもあります。猫の写真とともに猫の月齢や性別、性格や特徴などの情報が記載されているので、自分の好みの猫ちゃんを選ぶことができます。

気に入った猫ちゃんがいたら写真や特徴などを見て気になる子がいたら連絡を取り合って譲渡してもらいます。

その代わり里親募集サイトでも譲渡条件やお試し飼育があります。

里親募集サイトの場合は譲渡会や猫カフェのようにその場では猫をみることができないので、必ず「お見合い」をしてお試し飼育をする必要があります。

参考 猫の里親募集(飼い主探し)掲示板里親募集掲示板

動物病院から引き取る

動物病院の玄関先や待合室に保護猫の情報が貼ってあることがあります。もちろん、いつもあるわけではないのですが…

他にも動物病院の先生に「猫を飼いたいと思っているので里親募集があったら教えてほしい」とお願いするのもいいでしょう。

動物病院から引き取るメリットは、そのままその病院をかかりつけにできることです。

引き取るときの厳しい条件は「猫のため」

子猫

これは当たり前のこととはいえ、猫を飼いたい人には厳しい条件なのですが、保護猫を引き取る際にはさまざまな条件があり簡単に譲渡されることはありません。

例えば東京都の譲渡会を見てみましょう。飼い主になる条件は以下の通りです。

・原則、都内にお住まいで20歳以上60歳以下の方
・現在、犬や猫を飼育していない方
・家族に動物に対するアレルギーを持っている方がいない方
・飼うことを家族全員が賛成している方
・最期まで責任を持って飼い続けることができる方
・経済的、時間的に余裕がある方
・動物に不妊去勢手術による繁殖制限措置を確実に実施できる方
・集合住宅・賃貸住宅の場合は、規約等で動物の飼育が許されている方
・当センター主催の譲渡事前講習会を受講している方

引用元:東京都動物愛護相談センター

ほかにも単身の方は不可・単身でないものの同棲中の方は不可、長期間家を空ける方は不可、猫を飼ったことがない方は不可、など様々な条件を設けていることがあります。

  • 単身の方は不可
  • 単身でないものの同棲中の方は不可
  • 長期間家を空ける方は不可
  • 猫を飼ったことがない方は不可

といった少々厳しい条件を設けている場合もあります。

また生まれて間もない子猫を譲渡する場合などは、時期がくれば必ず去勢・避妊をすることが条件にはいっていることもあります。

他にも引き取る前の本人確認(実際に飼われる方の確認)はもちろん、スタッフの方が実際の飼育環境を確認する場合もあります。

こういった厳しい条件があるのは、過去に保護猫が引き取られたのち捨てられた、虐待されたといった不幸な出来事があったためであり、里親詐欺などの予防のためでもあります。

「厳しすぎる」「めんどくさい」と思うかもしれませんが、無料で譲渡されるとなると心ないひとは少なからずいるので、不幸な目にあう猫ちゃんを減らすための運営側の努力の一環として理解してあげることも必要です。(きっと運営側もめんどうなハズ…)

またすでに動物保護団体によって避妊・去勢手術やワクチンを接種している場合、その費用負担については引き取る里親が負担をしたりすることもあります。

動物保護団体は保護猫の飼育をボランティアや寄付で賄っていることが多いことを考えれば、里親になる側が負担することは当然ともいえるでしょう。

保護猫を引き取るときの注意点

猫を引き取るアクションを起こす前に、まずは冷静に猫を飼える状況や環境かどうかを確認しましょう。

賃貸に住んでいる場合、ペット可の物件かどうか確認します

犬はいいけれど猫はダメ、という賃貸もあるので不動産屋さんや大家さんに必ず確認しましょう。分譲マンションでも、ペットを飼える物件かどうか確認が必要です。内緒で飼うことは、飼い主さんにとっても猫にとっても幸せではありません。

ご自分やご家族に動物アレルギーはありませんか?

飼い始めてから、やはりアレルギーだから飼えないとなると猫はまた飼い主を探さなくてはいけません。

ご自分やご家族に動物アレルギーはありませんか?

飼い始めてから、やはりアレルギーだから飼えないとなると猫はまた飼い主を探さなくてはいけません。

ご家族の中に、猫を飼うことを反対している人はいませんか?

家族全員が同意していないと、保護猫を迎えることができません。

いつも留守がちではありませんか?

猫は留守番しても餌と水があれば大丈夫と、言われることがありますが、長時間の留守番は体調不良やストレスが心配です。特に子猫では頻繁に食事を与える必要があり、長時間の外出をする方が飼育することは難しいでしょう。

経済的余裕はありますか?

フードはもちろん、猫のトイレ砂やペットシーツなども定期的に購入する必要があります。またワクチン代や、病気やケガをした場合の動物病院にかかる費用が発生します。猫のために、冷房や暖房を入れることも多くなり光熱費も上がることがあります。こういった猫に関する費用が、きちんと払えるかどうかも大切なことです。

最期まできちんと面倒をみる覚悟はありますか?

猫も年を取ると足腰が弱り、食事や排せつの介護をする必要が出てくることもあります。どのような状況になっても、最期まで面倒をみるという覚悟が必要です。

保護猫を引き取りには迎え入れる準備が万全である必要があります。猫ちゃんにとって必要なものが不足していないか、また今後障害になるようなマイナス面が今の環境にはないかをしっかり確認しておいてください。

家族にアレルギーの人がいるなどで残念ながら引き取りが難しい場合は、保護猫カフェで猫と遊ぶ、という選択肢もあります。

保護猫を引き取ることは不幸な猫ちゃんが減ることにつながります

猫

保護猫を引き取ることは、不幸な猫ちゃんを1匹でも減らすことにつながります。

ペットショップやブリーダーさんから猫を買うのももちろんいいのですが、保護猫を引き取るという選択肢があることも知っておいてください。

保護猫を引き取る方法は、自治体やボランティア団体の譲渡会、保護猫カフェ、里親募集サイト、動物病院などがあります。

譲渡に関しては基本的には無料ですが、いずれも譲渡条件が厳しく簡単には引き取れないことがあることも知っておきましょう。

しかしこれらのハードルを乗り越えてやってきた猫は、もう家族も同然です。

猫ちゃんのいる生活は思っている以上に楽しく、幸せで豊かな時間が増えることと思います。

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