猫ちゃんのニオイって結構気になりますよね。
猫はペットの中でも比較的臭いはしない方だと思うんですが、やっぱりおしっこ、ウンチのニオイはキツイです。
ねこ
特に去勢前のオス猫のオシッコの臭いは独特の鼻につく臭いがあり、縄張りを守るためともいわれています。
この強い臭いの原因については岩手大学農学部と理化学研究所の共同研究により明らかとなっています。
参考 ネコの尿臭の原因となる化合物を生産するメカニズムを解明 独立行政法人 理化学研究所その理由は「フェリニン」と「コーキシン」という物質のせい。
中でも「コーキシン」は「たんぱく質」の1種で、動物の中でも尿にたんぱく質が含まれるのは猫だけだそうです。
この「コーキシン(Cauxin)」は猫は好奇心が強い動物ということから「好奇心」という日本語で命名したようです(コーキシンを発見したのは岩手大学農学部の准教授 宮崎雅雄氏)
猫の臭い対策ってどうすればいいの?
当サイトは以前にも猫ちゃんのニオイ対策について紹介しているのですが、
正直消臭スプレーは「無いよりはマシ」といった感じなので、劇的な効果あるかというと微妙なところです。
特にひとり暮らしの狭いお部屋で猫ちゃんを飼っている人とかは、消臭スプレーだと効果を感じないことが多いのではないでしょうか?
消臭スプレーは「悪臭を一時的にごまかしている」だけで、臭いの根本解決にはなっていません。
そんな中、自分で色々試してみて最も効果のあったのが『オゾン発生器』です。
オゾン発生器は何がどうスゴイの?
ペット用の脱臭機というと富士通ゼネラルのPLAZIONシリーズなんかが人気ですが、これは「オゾン発生器」ではありません。
PLAZIONにも『オゾン脱臭機能』というのが搭載されているのですが、0.03ppmという発生量は自然界にあるオゾン量と「ほぼ同じ」で、オゾンによる消臭効果は期待できない数値です。
PLAZIONはどちらかというと、空気清浄機の消臭機能を強化したものだと考えて頂ければわかりやすいと思います。(PLAZIONは昔使っていましたが、まあまあ)
今の私のオススメはコレです。
オゾンがなぜ高い脱臭能力を持つのかというと、理科的な知識になるので誰にでもわかりやすい説明はこのあたりの記事を参考にしてください。
オゾン発生器で消臭すること自体は業務用途ではずっと昔から行われていて、消臭の他にも殺菌、浄水処理など、様々な用途に使われていて特に目新しい技術ではないようです。
それが最近小型化して出てくるようになったってことですね。
実際PLAZIONよりもちょっとお高めですが、私の環境では目に見える効果(鼻だけど…w)があって、大活躍しています。
オゾン発生器は危険?ペットに使用しても大丈夫?
ネットの口コミなどでは「オゾンは危険」という人がいます。
確かに国民生活センターのサイトでもオゾン発生器の安全性については「しっかり確認するように」とは書かれています。
参考 家庭用オゾン発生器の安全性国民生活センターですが、これは『高濃度』のイオン発生器の話で、このページで紹介しているような小型のオゾン発生器ではないんですね。
オゾン発生器は業務用でも使われているくらいなので、オゾン自体の効果はホンモノです(国民生活センターも効果なしとか詐欺とかは言ってないので効果はお墨付きということですw)
ですがオゾンは正しく使わないと人体にもペットにも有毒であるのは間違いないです。空気中のオゾン濃度が高くなると頭痛やめまい、喉の痛みなどを感じる人がでてきます。
このあたりが「オゾンは危険」という人の根拠になるのですが、私たちが普段飲む『水』でさえ摂りすぎると『水中毒』となって死に至ることもあるんですよね。
要は『使い方』ということです。
ちなみに家庭用のオゾン発生器が原因の事故はありません。なぜなら家庭用のオゾン脱臭機は有害な濃度に至るまでのオゾンを放出できないからです。またオゾンは濃度が高くなると独特の臭い(プールの消毒の匂い)を発するので危険を回避できます(この程度吸っても体に影響はありません)
しかし家庭用でも比較的高濃度のオゾンを放出できる機器もありますので、そういったものはペットの消臭用途ではオーバースペックすぎるので使用しない方がよいでしょう。(そもそも出力があるものは高価ですが…)
ペット臭の除去であればオゾン放出量が1mg/h程度(10㎡で0.006ppm程度)の小さめものにしておきましょう。それでも十分に高価はあります。
ペット臭以外にも、トイレや下駄箱といった臭いが気になるところにも使えるので1台あると色々と便利ですよ。