猫ちゃんが下痢をしたときの対処方法と原因、緊急性の高い下痢症状もある!?

アンニュイ猫

猫が下痢をしてしまうと何が原因なのか不安になります。
下痢をして病院に連れて行くタイミングや悪い病気ではないのかと心配になりますが、猫の下痢の原因と改善方法について調べてみました。

猫が下痢をする原因とは?

下痢の原因として多いのが消化不良による急性の下痢です。
食べ過ぎやキャットフードを替えたことで消化が上手くできずに下痢を起こしてしまいます。

また、腸に感染するウイルスやカンピロバクターなどの細菌感染が原因で急性の下痢を引き起こすこともあります。
そして、小腸や大腸に寄生虫がいると下痢を引き起こします。

猫で見られる寄生虫には回虫、瓜実条虫、コクシジウム、トリコモナスなどがあります。
若い猫での発生が多く、トリコモナスは発見が遅れやすく慢性的な下痢につながりやすいです。

腸炎を引き起こしていることが原因で下痢症状が出ることがあり、酷くなると腸管に悪性腫瘍ができる場合があり、慢性的な下痢につながってしまいます。

よって、食べ過ぎや消化不良による一時的な要因が原因だったり、ウイルスや細菌に感染したり、寄生虫や腸炎、悪性腫瘍が原因で下痢を引き起こしてしまうなど病気よる原因も否定できません。

猫が下痢をしてしまった際の対処方法

すぐに病院を受診するのがおススメですが、様子を見ても良い軽度な下痢の場合は、自宅でできる対処方法を知っておきます。
下痢の際は腸内細菌のバランスを保ったり、腸管の機能を回復させるために食事を腸内に流すことが大切です。

絶食をしても半日程度にとどめておき、一度に沢山の食事を与えず、少しずつ何回かに分けて与えることで消化管に負担をかけずに動かすことができます。
下痢をしてると食欲が低下するので、缶詰やパウチなどのウエットフードなら食べやすいことがあります。

ウエットフードは下痢で脱水しやすい体内の水分補給の面でもおススメでき、水分量が多いので腸に負担をかけません。
ただし、今まで食べたことのないフードだとかえって腸を刺激してしまうこともあるので、これまで食べたことのあるウエットフードを選びます。

レンジで少し温めると匂いが強くなり食欲が出やすくなります。
下痢をすると脱水症状に陥りやすいので、いつもより摂取している食事量や水分量が少ない場合は経口補水液を与えるのも効果的です。

病院に受診する際は下痢の様子を細かくチェックしておくこと

猫が下痢をしているという症状で受診すると緊急性が高い下痢なのかを判断するために細かく質問されるケースが多いです。
できるだけ細かく、正確に答えることで症状を把握しやすいのでチェックしておくポイントを知っておきましょう。

チェックしておきたい項目は

  • いつから下痢をしているか
  • 便はどんな形をしているか
  • いつもより便量が少ないか
  • 1日に何回下痢しているのか
  • 下痢をする際に強くきばんでいる様子があるか
  • 下痢に赤や黒、薄いなどいつもと違う感じの下痢か
  • 下痢にドロっとした粘液が混ざっているか
  • 下痢の臭いは強いか
  • 便にひも状の白い虫や肛門の周りに白い米粒のような虫が見られるか
  • 嘔吐があるか
  • 何か違うものや変なものを食べたということはあるか
  • 食事は変えていないか
  • 痩せてきたという変化はないか
  • 元気や食欲は問題ないか

といったさまざまな質問を受けることが想定されるので、便の色や形、柔らかさ、見た目の変化、臭い、生活習慣などを伝えることが下痢症状の早期回復につながります。

早急に受診をおススメしたい下痢症状とは

激しい水下痢を複数回している場合や1日1回の下痢でも数日以上続いている場合、元気や食欲が低下している場合、嘔吐が見られる場合、便の色が真っ黒の場合、1日に何回も下痢をする場合、肛門から赤い血が出ていたり、血が混じっているのが確認できる場合、虫を吐いていたり下痢の中に虫が確認できる場合、食欲や元気が無い場合、子猫や高齢の猫が下痢をしている場合は早急な診断をおススメします。

特に肛門から赤い血が多量に出ている場合は緊急度が高い危険な下痢と言えます。

緊急度が低い下痢で様子見で改善する可能性がある

一過性の下痢であれば、1日から2日程度様子を見れば回復する可能性があります。

例えば、キャットフードを新しいものに替えたばかりの場合は胃腸が慣れるのに数日かかることがあり、食事が変わったことで下痢を起こすケースも多いです。

今まで与えていたフードを混ぜながら少しずつ切り替えるのが良いです。
また、元気も食欲も問題ないのに1回だけ起きた突然の下痢の場合、下痢がその後続いていないかどうかを観察し問題が無ければ経過観察で改善することもあります。

よって、猫が下痢を引き起こしてしまう原因にはさまざまな原因があり、下痢の中でも緊急性のある下痢症状や様子見で改善できる下痢があります。
下痢になってしまうと心配になりますが、早急に受診をおススメしたい下痢症状に当てはまればすぐにでも病院を受診し、それ以外では様子を見て酷いような受診を受けるのが良いと言えます。

また、下痢をしたらどんな様子なのかを細かく観察しておくことで受診の際に医師にきちんと情報を伝えることができ、症状の診断を的確に行えます。

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