猫の飼い主にとって、自分の愛猫はとても可愛く感じてしまいますよね。
飼い主としてはあまりの可愛さからまるで縫いぐるみのように扱ったり、可愛くおめかししようとしてしまいがちです。
猫ちゃんも自分を愛してくれる飼い主の事が大好きなのは間違いないのですが、「されるとイヤ」だと感じることは多々あるようです。
ここでは、そんな『猫ちゃんが嫌がること』についていくつか取りあげていきたいと思います。
猫は抱っこが嫌い
飼い主としては愛らしい猫ちゃんを、まるでぬいぐるみのように抱き寄せたり膝の上に置いておきたいと思いがちです。
しかし猫ちゃんとしては自分の足が地に着いていないと不安に感じる生き物です。
飼い主に甘えるねこちゃんで抱っこされるのが好きな子もたまにはいるのですが、ほとんどの猫ちゃんは抱っこされるのが嫌いなようです。
猫は基本的に警戒心の強い生き物なので、犬と比べると抱っこはとても嫌がる生き物なんです。
犬のように『猫ちゃんを抱っこして散歩したい』という願望を持っている方もいるかもしれませんが、猫ちゃんの場合は『ほぼムリ』なので、外出の際はかならずペットキャリーに入れるなどしてあげてくださいね。
猫は撮影されるのが嫌い
猫はフォトジェニックでインスタ映えもするので、ついつい写真をたくさん撮ってしまいますね。
しかし猫にとって撮影されることはあまり好きではありません。
具体的には写真が嫌いというよりも、ビカっと光る『フラッシュ』が嫌いなのです。
フラッシュのまぶしい光りは猫の感情を錯乱させ、大きなストレスを招きます。
ですので、猫を撮影する場合は少なくともストロボやフラッシュはOFFにするようにしましょう。
猫は『見つめられること』が嫌い
猫は実は猫同士で『アイコンタクト』によってコミュニケーションをとっていることが明らかになっています。
なかでも「見つめられること」の意味は猫にとっては2種類あり、瞬きや目を細めるなどを交えながら猫ちゃんから見つめてくる場合は、猫ちゃんからの愛情表現です。
その場合は、こちらも同じ動作をしてあげるなどして、より信頼関係を深めましょう。
反対に、こちらからじっと見つめると、それは逆にこちらが攻撃的だと思われてしまう場合があります。
その場合は瞬きをするなどして、猫ちゃんの気持ちを落ち着かせてあげましょう。
あまりにも長く見つめ続けると、猫はあなたを攻撃的だと思って飛びかかってくる場合もあります。
逆に猫ちゃんに行為を伝える場合は、見つめながら瞬きするかウインクしたりすると好意を表すサインとして、猫ちゃんにも伝わります。
猫ちゃんは『鳴き声を真似をされること』を嫌います
猫ちゃんは猫同士のコミュニケーションの手段として『鳴き声』を発しますが、飼い主(人間)とコミュニケーションをとるためにもニャーニャーと鳴き声をあげて注目を集めます。
『食べ物が欲しい』『水が欲しい』『糞の処理をしてほしい』『遊んで欲しい』などなど…
しかし、猫ちゃんの泣き声を『人間がマネすること』は、猫ちゃんが混乱してしまうことに繋がります。
雰囲気は猫の鳴き声をマネしていても、猫同士のコミュニケーションで重要な『意味』が伝わっていないからです。
私たちが外国人のしゃべり方を雰囲気だけ真似ておもしろがったりするのと同じですね。
猫ちゃんにとっては何かを伝えようとして鳴いているので、その声を鳴き真似される事にメリットはなく、ただ不快に感じてストレスを溜めるだけなのでやめておいた方が無難です。
猫は服を着せられたくない
ペットの犬に服を着せているケースはよく見かけますよね。
確かに服を着せたワンちゃんは可愛いので、同じ事を飼っている猫ちゃんにもしたい気持ちが芽生えてくるのはわかります。
しかし、猫ちゃんについては『やめておいた方がよい』と思います。
実際ワンちゃんに比べて、猫ちゃんの服というのはあまり見かけませんよね?
ワンちゃんも基本的には服を着せるメリットはないと言われていますが、ワンちゃんによっては防寒などのメリットもあるので、飼い主さんの判断で着せる方もいます。
しかし、猫ちゃんにとってはデメリットしかありません。
まずは猫はデリケートな動物なので、自分の毛皮以外に何かに包まれるのがあまり好きではありません。
また動きを制限されてしまうのも猫ちゃんは嫌います。
それよりも猫は犬と違って跳躍(ジャンプ)によって場所を移動するので、そもそも服を着ていると危険です。
着せている服が何かに引っかかることで猫ちゃんが不用意にケガをしてしまったり、最悪は死に至る事故を起こしてしまうなど、猫の動きは予測がつかないので、思いも寄らない状況へと繋がってしまう恐れがあります。
猫ちゃんの首輪に関しても何かに引っかかった際に簡単に外れる『セーフティ』対応のものにしましょう。
猫ちゃんは身体能力の高い生き物ですが、身体に何か別のものが付いていると本来の感覚が狂ってしまい、思わぬミスや事故へとつながってしまいます。
何かつけてあげるとしても首輪くらいにしておくのが無難です。
猫はミルクを飲めない
猫は『牛乳』を飲めません。それは、ほとんどの猫は乳糖不耐症だからです。
乳糖不耐症とは、牛乳の成分である乳糖をうまく分解できないことにより、下痢や消化不良を起こしてしまうことです。
多くの人は何となくのイメージで「猫ちゃんに牛乳を与えるというのは良い」と思ってしまいがちですが、実際には間違っているので注意してください。
子猫にミルクを与える場合などは、猫用のミルクを使用するようにしましょう。
猫は『変化』が嫌いです
猫は怖がりで警戒心の強い動物です(逆に好奇心も旺盛ですが…)
野生の猫には『縄張り』があり、よほど餌が不足しない限り自分たちのテリトリーを越えた活動はしません。その活動範囲は200m〜500mの範囲内と言われています。
ですので、あまり『変化』というものが好きではありません。(好奇心は旺盛ですが…)
車での移動、引っ越し、食べ物の変化、お医者さんに連れて行く…など、猫の中で「変化」と感じることにはストレスを与えている可能性があります。
ほとんどの人間と同様、猫も変化の大きなファンではありません。 私たちにとってストレスが多い場合は、あなたのペットにもストレスをがあると信じたほうがいいでしょう。
エサを変える場合でもそうですが、変化を与える場合は『少しずつ』『慎重に』というのが、猫ちゃんと接する上では基本です。