猫は、時に素っ気ないように見えますが、日々飼い主に様々なメッセージを送っています。
猫の場合は飼い主に対して素知らぬ態度の時があり、愛想が悪いと感じたり、飼い主を意識していないと誤解してしまうことがあります。
でも実際はそうではなく、猫なりのさまざまな表現をしているのです。
今回は、猫がよく見せる「床で体をクネクネさせる」動作について説明していきます。
猫が床で「くねくね」する動作っていったい何?
猫はずっと単独行動してきた歴史があり、犬のように集団行動を行う動物とは違った習性があります。
猫は犬のようにわかりやすい愛情表現はしない動物ですが、控えめなだけで実は確実に猫なりの愛情表現をしています。
例えば、猫はよく仰向けで体をねじったり、クネクネさせることがあります。
猫の愛らしい仕草の一つですが、これは猫がリラックスしている証拠だと考えられます。
猫が相手に対しておなかを見せるということは、警戒心を解いてリラックスしている状態のときであり、猫にとっては最大限の喜びを表現する仕草です。
つまり飼い主に対して信頼を寄せている証拠ですので、そのことを理解してあげれば単なる仕草ではなく飼い主に対する愛情表現の一つだと意識することができます。
また「遊んで」と誘っているサインでもありますので、飼い主の方を見ながら誘うような「くねくね」をしている場合は、遊んで欲しいサインですので、遊んであげると喜ぶと思います。
発情期や背中がかゆい場合もある
メス猫の場合は、発情期にこのように体をねじる仕草をすることがあります。
発情期は普段とは違う鳴き声をしたりするなど、飼い主が見てもその雰囲気の違いがわかると思います。
またそれとは関係がなく、単純に背中がかゆいという場合もあります。
この場合は、飼い主が猫の体の状態をチェックしてあげることも大切です。
動物にとって体での表現はとても大切
動物は人間のように言葉で何かを表現することはできず、せいぜい鳴き声で示すくらいのものです。
そのため動物にとっては体の動作で自分自身を表現することになります。
猫についても、このように一つの動作から様々な意思表示をしています。
シッポ一つの動作でも様々な感情を表していますから、猫の状態を観察してあげることで、機嫌のいい時に確実に接することができたり、あるいは機嫌の下向きの時にはそっとしておいてあげるなど、臨機応変な接し方ができるでしょう。
猫なりに飼い主に対していろいろな愛情表現をしていますし、人間が見て素っ気なく感じることでも、実は猫にとっては飼い主を信頼した安心感の上での行動の一つです。
飼い主が猫の習性をよく理解してあげることが、猫との絆を深めるために必要なことです。