猫が「カカカ」って鳴くのは何?猫の変わった鳴き方とその意味について

猫の鳴き声は?と聞かれたら大半の人は「ニャー」と答えるかと思いますが、実はこの鳴き方以外に「カカカ」や「ケケケ」と鳴くことがあります。

それは一体どんな時なのでしょうか。

ここでは猫が「カカカ」と鳴く時の気持ちやシーンについて書いていきます。

「カカカ」の鳴き方には名前があった

猫 鳴く

愛猫が可愛く「ニャー」と鳴いていると思ったら、急に「カカカ」とまるで歯を打ち鳴らしているような音に驚いた人もいるのではないでしょうか?

この変わった鳴き声は「クラッキング」、海外では「チャタリング(chattering)」と呼ばれ、ライオンやチーターなど猫科の動物の中でも猫だけが発するという不思議な音でもあります。

猫が人に飼われるようになってかなりの年数が経ちますが、実はクラッキングをする際の猫の気持ちは解明されておらず、本当の理由は現在も謎のままです。

一体どんな気持ちの時にこの鳴き声を発するのか、現在出ている推測をいくつか紹介します。

猫のチャタリングの一例(海外)

興奮状態やストレスで「クラッキング」する

不思議な鳴き方のクラッキングですが、仮説の1つに猫が興奮状態にある時にこの鳴き方をするといわれています。

猫は獲物を見つけると瞳孔が大きく開き、姿勢を低くして狙いを定めます。このとき体内でアドレナリンが大量に分泌され、その影響で「カカカ」とクラッキングをするのでは?という仮説があるのです。

また、窓の外の鳥や虫を目で追いかけながら「カカカ」と鳴いていることもあります。これは「獲物が見えているのに捕まえられない」ストレスや、「今にも捕まることができそう」という期待した気持ちでクラッキングしていると推測されます。

獲物の真似をしてクラッキングする

もう1つ、クラッキングをする理由として「獲物の鳴き声を真似している」という説があります。

とある科学者グループがアマゾンでサルの調査中、ヤマネコが猿の鳴きまねをしたという報告もあり、もしかすると猫も同じように獲物の鳴き声を真似して警戒心を少なくし、狩猟しやすくしているのかもしれませんね。

ただし、全ての猫がクラッキングをするわけではなく、同じように飼っていても「カカカ」と鳴かない猫もいるようです。獲物に興味がなかったり、そこまで興奮状態やストレス状態にならない場合は、クラッキングを行うこともないようです。

なぜ「クラッキング」をするかは未だ不明

「カカカ」と奇妙になくクラッキングは、未だに確かな理由が解明されていない不思議な鳴き方です。猫科の中でも猫しか行わず、ライオンなどでは見られません。

普段聞きなれない鳴き方ですが、特に病気というわけではないので優しく見守ってあげましょう。