「猫ちゃんにはいつまでも健康に長生きしてもらいたい!」
それは飼い主ならだれでも思う純粋な気持ちですよね。
だからこそ健康にいいキャットフードをしっかり選んであげたり、猫ちゃんの健康チェックをしっかりやってあげたりと、毎日暖かく見守りながら猫ちゃんとの毎日を過ごしていることだと思います。
ねこ
飼い主さん
ねこ
しかし、猫ちゃんのエサってわりと同じものを与え続けていないでしょうか?これで栄養が偏らないのか心配になることはあります。
確かに変化を嫌う猫ちゃんのエサ替えは慎重にやりましょうとお医者さんからも言われますし、猫自体に好き嫌いもあるので新しいエサだと食べてくれないケースもあります。
人間だと毎日食べるものが変わりますし、栄養素が不足してるなと感じたらサプリメントなどで補うこともできます。
では猫ちゃんに「サプリメント」って必要なのでしょうか?
猫にサプリメントは必要?意味や効果はあるの?
猫にサプリメントは効果あるの?というのはちょっと気になりますよね?
野生の猫は本来「自然の生の栄養素」を摂取しているのですが、ほとんどの飼い猫には乾燥したエサや加工したエサが与えられているのが現状です(これは仕方ないですよね)
その際に、結合組織や一次代謝物や二次代謝物といった「生きた獲物」から得られる栄養素はほとんど取り除かれてしまっており、その上、処理された肉、合成されたビタミン、ミネラル、酵素、脂肪酸といった添加物なども含まれてしまっています。
もちろん、高級なキャットフードは猫ちゃんの健康を第一に考えているのは確かですが、やはりどうやっても「加工」せざるを得ないので、いくら高価格で最高の食べ物でさえ、生の栄養を完全に模倣することはできません。
そのため、不足する栄養素をサプリメントで補うという考え方もあるのですが、基本的に健康な猫ちゃんの場合は不要です。
なぜならどんな栄養素が不足しているのかが私たちにはわかりませんし、普段のエサと重複してしまう成分があると逆に栄養過多になってしまう恐れがあります。
栄養の偏りが気になる場合は、定期的にエサを変えてあげたりローテーションするなどの工夫で十分です。
しかし、サプリメントの摂取が効果的なケースもあります。それは以下のような猫ちゃんの場合です。
「ダイエット中」の猫ちゃん
明らかに肥満気味の猫ちゃんには「L−カルニチン」を食事と同時に投与することにより、体重減少を促進することがわかっています。
人間でも同様の効果があるのですが、人間用のサプリメントを与えるのは量が多すぎるので絶対にやめてください。
購入するなら海外製品で「ペット専用」のものが売られているので、必ずこちらを使用しましょう。
「関節炎」の猫ちゃん
猫は飛び跳ねることが多いので、小さな頃から関節が衝撃をたくさん吸収し、特に大きな猫や太りすぎの猫の場合は関節の損傷につながる可能性があるといわれています。
また特に歳をとった猫ちゃんにも関節炎に苦しむ子が多いです。
特に6歳以上の猫の61%が関節炎に苦しんでいるといわれ、12歳以上にもなるとその数は90%にも及ぶといわれています。
猫の関節炎を和らげるには、炎症を防ぐオメガ3必須脂肪酸のほか、関節軟骨に作用するグルコサミン、コンドロイチンなどが有効です。
「胃腸が弱め」の猫ちゃん
最近では、栄養の偏りにより腸内環境が良くない猫ちゃんも増えてきています。
便秘や頻繁な嘔吐、食ふんといった症状が見られる場合、腸内の消化不良が原因の場合があります。
そういった場合は腸内環境を整える乳酸菌などが含まれたサプリメントが効果的です。
「毛並みにこだわる」猫ちゃん
ペルシャやラグドールなどのいわゆる『長毛種』の猫ちゃんは、毛並みの綺麗さにもこだわってあげたいですよね。
通常のフードにも毛並みをキレイにする成分が含まれたものもありますが、すでに猫ちゃんにお気に入りのエサがある場合はサプリメントで補うこともひとつの方法です。
猫の毛並みに良いとされる栄養素は必須のビタミン、アミノ酸、B型ビタミン、亜鉛、セレン、鉄、マグネシウムなど、免疫健康に不可欠なビタミンやミネラルなどです。
日本ではあまりメジャーではない猫用サプリ
海外では様々な種類のペットサプリが生まれていて、その市場は5億米ドルを超える市場があります。
天然性/有機サプリメントや、ペットの症状・体調 (肥満、関節痛など) にあわせたサプリメントの開発・提供を進め、形状面でもジェル状・ペースト状の他に、液体状・粉末状といった様々な製品をが開発されていて、商品自体にも様々な選択肢があり、市場自体も活気にあふれてるといえます。
しかし日本ではペットサプリの市場はまだまだ小さく、細かなお悩みやニーズに合わせた商品が開発されているとはいいがたい状況です。また欧米のサプリを輸入して購入できるサイトも現状ではほとんど存在せず、現状ではお望みのサプリメントが手に入りやすい状況ではありません。
特にL-リジンは、複数のメリットがあるため、欧米などでは非常に人気のある市販の猫用サプリメントになりつつあります。L-リジンはネコのヘルペスに起因する目の炎症および結膜炎を軽減するのに役立ちます。猫のヘルペスの治療法はありませんが、多くの獣医師はL-リジンの補給がウイルスとの戦いに役立つという考えを明らかにしています。L-リジンは他にも、猫の咽頭や口の痛みを治療するためにも使用されます。
日本では普及の少ないペット用サプリメントですが、飼い主への「ペット用サプリメントの意識調査」(この場合は犬ですが…)では、およそ6割の人が「ペットサプリに興味がある」と答えていて、ペットの健康のためにサプリメントを使用するということについては日本でもかなりのニーズがあることが分かります。
参考 犬の飼い主意識調査(ペットのサプリメント市場)株式会社インテージいまはペットフードにも様々な種類があり、その中にも用途別に様々な種類が出ていますが、やはりお悩みやニーズに特化したサプリメントは「あると便利」なものに間違いありません。
特に欧米ではペットのニーズ(被毛の美しさ、アレルギー、疾患、抗酸化作用、ストレスなどといった問題)に合わせてかなり細かく様々な商品が販売されているので、日本でもそういった商品が販売されるとよいですね。
現状日本で買えるペット用のサプリメントは種類も対応できる症状も少ないですが、今後市場が発展することに期待しましょう。
ペット用サプリメントの米国市場(https://www.gii.co.jp/report/pf164685-us-pet-supple-nutra.html)
ペット用サプリメントの開発の現状(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan1998/7/2/7_86/_pdf/-char/ja)
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