猫の便秘の原因とは?便秘対策として自宅でもできる方法を紹介

猫トイレ

猫の便秘がなかなか治らなくて悩んでいる飼い主さんは多いです。
猫ちゃんが苦しそうな様子を見るのも辛いものです。
そこで、猫の便秘の原因と対処方法について調べました。

【猫の便秘の原因】

便秘になってしまう原因にはさまざまな要因があり、ストレス、神経障害、肥満、排泄時の痛み、腸内環境が悪化することで腸の働きが鈍くなったこと、水分量が少ないために便が緩くなってしまったといった要因が挙げられます。

特に便秘の原因として一番多いのは腸の働きが悪くなったことと毛球症を引き起こしてしまったことによることです。

毛球症とは飲み込んだ毛が胃や腸に溜まってしまって便がスムーズに出にくくなってしまう症状です。
また、他の猫ちゃんと一緒に暮らしていることによるストレスや同居猫同士の喧嘩、環境の変化やトイレが合わないといったことも便秘を引き起こす原因につながりやすくします。

【便秘のサインと便秘放置してしまうと?】

猫の便秘のサインは3日以上便が出ていないことが目安となります。
猫は1日1回の排便が基本になるので、3日以上便が出ていない状態だと便秘の可能性が高いです。

便が出ていないサインの他に、何回もトイレに行ったり、排泄のポーズをしているけど便が出なかったり、便が出ても細いうんちしか出ないといった場合も便秘を引き起こしているサインと言えます。

猫の便秘が重症化してしまうと吐き気や食欲不振を引き起こし、お尻を気にして舐めるようになったり、便の臭いが口に移り、口が臭くなってしまう、猫ちゃんのお腹を触ると便らしき塊が確認できること、脱水症状などを引き起こしてしまいます。

猫ちゃんによっては便がお腹に溜まって苦しさのために鳴きっぱなしになってしまうこともあります。
便秘のサインに気付いたら早めに動物病院へ連れて行ってあげることが必要です。

【便秘のサインが出た時の対策1「キャットフードを替えたり、整腸薬を活用する」】

便秘のサインが出た際に自宅でできる対策方法を紹介します。
まずは、キャットフードを変えることです。

便秘対策用のキャットフードに変更するのが良いです。
食物繊維が通常のキャットフードより多く含んでいるので、腸内環境の改善につながり、働きを高めてくれます。

一気に全部替えてしまうのではなく、少しずつ新しいキャットフードの割合を増やしていくことで猫ちゃんがストレスなく受け入れてくれるでしょう。
整腸薬や整腸サプリを飲ませるのも効果的です。

オリゴ糖や猫用ヨーグルトなどを活用するのも便秘改善に効果が期待できます。

【便秘のサインが出た時の対策2「浣腸やマッサージをする」】

浣腸をする際は動物病院で出されたものを使います。
浣腸は効果が高いですが、子猫や老猫には負担が大きいのでやり過ぎないように注意します。

トイレの近くで浣腸してあげれば途中で漏らしてしまうという心配もありません。
浣腸と合わせて行いたいのがマッサージです。

猫ちゃんのお腹を「の」の字を描くようにして優しく揉んであげることでガス抜きができ、便が出しやすくします。
ただし、お腹を触られるのが嫌な猫ちゃんもいるので、嫌がるそぶりを見せたら無理にしないことです。

【便秘のサインが出た時の対策3「ストレスを解消してあげる」】

ストレスは目に見えないので解消してあげるのも難しいですが、ストレスの原因として多いのが運動不足、トイレの環境、飼い主への不満です。
肥満気味だったり、高齢だと運動不足になりやすいので出来るだけ遊んであげてストレスを溜めないようにしてあげましょう。

また、猫は綺麗好きなのでトイレが汚いとそこで排泄しようとしません。
排泄しないことは便秘につながりやすいので、猫用のトイレを綺麗に保つことが大切です。

飼い主への不満というのは、構いすぎてしまったり、エサを十分に与えていなかったり、与えすぎてしまったりといったことが考えられます。

猫との関係が濃くなりすぎていないかどうか、あるいは冷たくしすぎていないかといった関係性を見直すことも大切です。
他にも同居している猫がいる場合は相性によるストレスも考えられます。

【便秘のサインが出た時の対策4「水分を十分に与えること」】

特に夏場は身体が水分不足に陥ってしまい、水分が減ることで便が出づらくなったり、出てもカチカチのうんちとなってしまい、猫ちゃんが苦しい思いをします。

普段、水をあまり飲まない猫ちゃんにはスポイトで口の隙間から舐めさせるように注入してあげることで水分量を増やして、便をスムーズに出しやすい体内環境を作ってあげましょう。
水分をしっかり摂取していると、便がスムーズに出るだけでなくかさを増やし、質の良いうんちを出すことができます。

便秘になると見ていて辛いので、便秘のサインを素早くキャッチできるように普段からトイレの様子を観察したり、お腹を触ってあげたりすれば便秘を悪化させるリスクを減らすことができます。

便秘になってしまうと猫ちゃんの健康にも悪影響を及ぼすので、健康維持のためにも様子を観察してサインを見逃さないようにすることが便秘対策に重要です。

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